6月1日の神戸須磨シーワールドのオープンを前に、障害のある子どもたちに一足早く安全に新しい施設を楽しんでもらおうと、神戸市内の特別支援学校の児童生徒を対象にした内覧会が開かれた。市立青陽灘高等支援学校と市立灘さくら支援学校(いずれも神戸市灘区)の子どもが招待され、迫力のあるシャチのショーを満喫した。(井沢泰斗)
開業を約1週間後に控えた23日、青陽灘高等支援学校からは2年生33人が参加。市民としては最初の入館者となった生徒たちは、まず真新しい「オルカスタディアム」へ案内された。
音楽とともにシャチのステラ(雌)とラン(雌)が現れると、生徒たちは手を振って出迎えた。2頭はダイナミックなジャンプや、ひれを使ったかわいらしいアクションを次々に披露。鼻先に人を乗せ、水面から急上昇するシーンでは一番の歓声が上がった。
一行は「ドルフィンスタディアム」でイルカの演技を楽しみ、魚類などの展示エリア「アクアライブ」では、さまざまな環境で生きる生物を間近で観察した。男子生徒(16)は「想像以上にシャチが大きく、近くで見たジャンプは迫力があった」と興奮。女子生徒(16)は「前の『スマスイ』も好きだったけど、新施設は見たこともない魚がたくさんいた」と笑顔で話した。