特攻隊員だった当山幸一さんが残した手記を本「私と戦争」にまとめた次男の明彦さん=三木市役所
特攻隊員だった当山幸一さんが残した手記を本「私と戦争」にまとめた次男の明彦さん=三木市役所

 太平洋戦争末期、三木飛行場などで訓練し、特攻隊長として沖縄に出撃しながら一命を取り留めた当山幸一さん(2004年死去)は生前、家族に「出撃した日が私の命日」と話していた。残された幸一さんの手記を本にし、戦後80年を機にゆかりの三木市を訪ねた次男明彦さん(71)=埼玉県=は「父はずっと自責の念を抱えて生きた」と話す。(小西隆久)