年中配布できるようになった忠臣蔵の御朱印=赤穂大石神社
年中配布できるようになった忠臣蔵の御朱印=赤穂大石神社

 赤穂義士を祭る赤穂大石神社(兵庫県赤穂市上仮屋)は、忠臣蔵にまつわるイラストが入った特別御朱印を作成し、年中配布できるようにした。討ち入りを終えたばかりの大石内蔵助と、刃傷事件を起こす直前の浅野内匠頭の勇ましい姿がデザインに選ばれた。

 同神社では普段、神社名を記した御朱印を用意し、イラスト入りの特別御朱印は祭典や正月に合わせて期間限定で作っていた。昨今の御朱印ブームで、日常的にイラスト入りを求める参拝者が相次いでいるため、期間を設けず新しい御朱印を渡せるようにした。

 絵柄は2種類。内蔵助の御朱印は、月夜の下でかぶとを掲げ、勝ちどきを上げる姿を描いた。もう一つは、内匠頭が江戸城の廊下で、唇をかんで顔を赤らめ、刀に手をかける場面が描かれている。飯尾義明宮司は「遠くから来てくれた人にも、いつでも忠臣蔵らしい御朱印を持って帰ってもらえる」と話している。初穂料1枚800円(特別デザインの台紙付き)。赤穂大石神社TEL0791・42・2054

(小谷千穂)