神戸都心部の帰宅困難者のシミュレーション。緑色が人の通行、赤色が人の滞留を表している(理化学研究所提供のデータを加工)
神戸都心部の帰宅困難者のシミュレーション。緑色が人の通行、赤色が人の滞留を表している(理化学研究所提供のデータを加工)

 大地震が発生して鉄道が機能不全に陥った場合、三宮など神戸市の都心部で昼間人口の3分の1に当たる約7万人が帰宅困難となり、10カ所以上の交差点で群衆が滞留することが、神戸・ポートアイランドにあるスーパーコンピューター「富岳」によるシミュレーションで分かった。群衆雪崩など二次災害のリスクが高まることになる。一方、一斉帰宅を回避すれば混雑緩和につながり、市は企業や市民らに周知を図る方針。