震災後、建物の解体付近を通る市民ら。粉じんが舞い、マスクをする人も多かった=1995年1月31日、神戸市中央区
震災後、建物の解体付近を通る市民ら。粉じんが舞い、マスクをする人も多かった=1995年1月31日、神戸市中央区

 石綿(アスベスト)健康被害救済制度により石綿が引き起こす疾病を発症して医療費や弔慰金を受けた2021、22年度の被認定者のうち、17人が阪神・淡路大震災の復旧作業やボランティアに関わったと、独立行政法人環境再生保全機構(川崎市)のアンケートに答えていたことが分かった。震災時の石綿飛散と発病との因果関係は不明だが、被災地にいた一般市民の石綿被害を示唆する結果となった。

 神戸新聞社の同機構に対する情報公開請求で明らかになった。