辞任の意向を固めたことについて、記者からの質問に答える片山安孝副知事=12日午前、兵庫県庁(撮影・長嶺麻子)
辞任の意向を固めたことについて、記者からの質問に答える片山安孝副知事=12日午前、兵庫県庁(撮影・長嶺麻子)

 兵庫県の斎藤元彦知事らに「違法行為があった」とする告発文書を作成した元西播磨県民局長の男性(60)が死亡した問題などを受け、片山安孝副知事が12日午前、県庁で会見し、辞職する意向を表明した。同日午後に辞表を提出し、31日付で退任するという。

 会見での主なやりとりは次の通り。

 -辞職願を提出したのか。

 「本日提出する予定。退職するという意向は昨日(11日)の午後1時に口頭で知事に伝えたが、文書の届け出は本日出す予定だ」

 -知事にも引責辞任するように伝えたか。

 「私から知事に対して『知事もご一緒に退職するというお考えはありませんか』ということを申し上げた。知事はかねておっしゃっておられる通り、『自分は選挙で県民の負託を受けた身であるので任期を全うして頑張りたい』というようなお返事があった。これは知事のご判断で、私としては尊重したい」