宮入りを前に、楼門前で屋台を練る東山地区の氏子ら=14日午前、姫路市白浜町(撮影・辰巳直之)
宮入りを前に、楼門前で屋台を練る東山地区の氏子ら=14日午前、姫路市白浜町(撮影・辰巳直之)

 「灘のけんか祭り」で知られる松原八幡神社(姫路市白浜町)の秋季例大祭が14日、宵宮を迎えた。締め込み姿の男たちに担がれた旧灘7カ村の豪華絢爛な屋台が次々に宮入りした。

 けんか祭りは、兵庫県の重要無形民俗文化財に指定され、祭りどころの播磨で最大規模を誇る。14、15日の2日間で例年、十数万人が訪れる。

 14日は朝から屋台が各地区を巡行。午前11時ごろから次々と楼門前に到着し、屋台練りを披露した。地区ごとに色が異なるシデ棒が揺れる中、「ヨーイヤサー」「ヨッソイ」のかけ声と太鼓の音が混じり、金銀の装飾できらめく屋台が躍動した。屋台は東山地区から順次、楼門をくぐって宮入りした。

 今年の年番は宇佐崎。15日の本宮は、昼過ぎから神社西のお旅山で、新調された神輿3基を激しくぶつけ合う名物の「神輿合わせ」や、屋台の練り合わせなどが予定されている。(井上 駿)