今年9月、仏シャンパーニュのアイ村に広がるブドウ畑を訪れ、出来栄えを確認する参加者たち(TBJインテリアデザイン建築事務所提供)
今年9月、仏シャンパーニュのアイ村に広がるブドウ畑を訪れ、出来栄えを確認する参加者たち(TBJインテリアデザイン建築事務所提供)

 神戸のための、特別なシャンパンを造りたい-。フランス北東部にあるシャンパーニュ地方出身で、神戸大大学院を修了したペラン・エミリンさん(32)が、神戸の企業と共同でオリジナルのシャンパン造りに取り組んでいる。2年前に故郷で収穫したブドウから今秋、初めての商品が完成。エミリンさんは「兵庫に住んでいる人がシャンパンに興味を持つきっかけになれば」と意気込んでいる。(名倉あかり)

故郷の空と土と実り…愛を込め 

 「立地、土、天気、日差しが降り注ぐ丘。シャンパーニュ地方のシャンパンが特別な理由です」。今年6月、鉄板コース料理を提供する「神戸とんぼ」(神戸市中央区)で開かれたセミナーで、エミリンさんが日本語を使って丁寧にシャンパンの製造方法を解説した。