山の斜面で、スギの木から白く舞い上がる花粉=13日午前、丹波篠山市内
山の斜面で、スギの木から白く舞い上がる花粉=13日午前、丹波篠山市内

 春めいた陽気になるにつれ、スギ花粉の飛散が兵庫県内でも本格化している。丹波篠山市内では13日、スギの花芽から出た大量の花粉が、白い煙幕のように山の斜面を舞い上がる様子が見られた。

 県内には5カ所の観測地点があり、2月下旬以降、たつの、洲本、加古川、宝塚、豊岡市の順に飛散を確認した。飛び始めは寒波の影響で遅れていたが、ここ数日で一気に飛散量が増加。12日は降雨もなく、全5カ所で量が5段階の指標で最も高い「極めて多い」を記録した。

 日本気象協会関西支社(大阪市)によると、県内のスギ花粉の飛散最盛期は3月下旬まで続く。晴れて気温が上がり、風が強いと飛散量が増えるといい、花粉症対策としてマスクの着用などを呼びかけている。(笠原次郎)