「網膜色素変性症」の患者の見え方や視野の検査について説明する前田亜希子医師=神戸市中央区港島南町2、同市立神戸アイセンター病院
「網膜色素変性症」の患者の見え方や視野の検査について説明する前田亜希子医師=神戸市中央区港島南町2、同市立神戸アイセンター病院

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った先進的な治療法の研究対象としてたびたびニュースに上がる「網膜色素変性症(RP)」。その取り組みを先導するのが神戸市立神戸アイセンター病院(同市中央区)だ。光を感じる網膜に障害が起きて失明に至ることもあるが、根本的な治療法はなく、進行を抑えるための研究が続く。治療やケアの現在地について、同病院の前田亜希子医師(55)に取材した。(広畑千春)