二つの〝兄弟クラブ〟に在籍した元選手が、歴史的な一戦を見届けた。3日、ノエビアスタジアム神戸で、同じ実業団チームを母体にするヴィッセル神戸とファジアーノ岡山がJリーグ1部(J1)で初対戦した。前身を含め両チームでプレーした神戸出身のGK兼本正光さん(62)が観戦し、「最高に幸せな気持ち」と感慨にふけった。
両チームのルーツは岡山県倉敷市で1966年に誕生した「川崎製鉄水島サッカー部」だ。
ヴィッセルは94年に神戸の運営会社が同部を引き継いで設立。一方のファジアーノは、75年に同部OBが結成したリバーフリーキッカーズが2003年、名称変更した。
その両クラブの発足初期に在籍したのが、神戸市長田区出身の兼本さんだ。