決めるべき人が決めれば、勝利は必然だ。神戸が誇る3トップが、公式戦2戦連続でそろって得点。終盤戦に勢いづく4発の圧勝劇となった。
口火を切ったのは大迫だ。前半10分。宮代のダイレクトの縦パスに、永戸が左から横パス。これを相手GKがはじいたのを見逃さず、左足で突き刺した。リーグ戦では4カ月ぶりの6得点目。「勝つしかないので、いい時間帯に取れて良かった」と息をついた。
6、7月に負傷離脱していたが、今月は公式戦3点目。吉田監督が「状態は100%。彼がゴールを取ることでチームが勢いづく」と語るとおりとなった。
38分、宮代が相手5人の守備包囲網をドリブルで切り裂き、流し込んだ。リーグ戦7戦ぶりの一撃で、2季連続2桁得点に乗せた。後半はエリキが頭で決め、宮代の2点目もアシストした。
3人はアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)初戦、17日のアウェー上海海港(中国)戦でも得点。90分間で公式戦2カ月ぶりの複数得点が、2戦連続となった。昨季はACLEが始まった9月に4戦4勝。過密日程を勢いに変えた戦いを再現した。
好調の首位鹿島を勝ち点4差で追走。「まだまだ積み重ねないと。チームのために得点につながるプレーをしたい」と大迫。残り7戦。昨季同様、一戦必勝を続けるのみだ。(井川朋宏)