「広報いわや」の600号を手にする編集担当者、藤田淳さん=丹波市山南町奥、小川地域づくりセンター
「広報いわや」の600号を手にする編集担当者、藤田淳さん=丹波市山南町奥、小川地域づくりセンター

 兵庫県丹波市山南町の岩屋地区で自治会が全戸に配る「広報いわや」が、創刊から600号に到達した。47年半前にガリ版印刷した手書きの1ページで始まり、現在は月1回、文書作成ソフト「ワード」で作成したA4判数ページをモノクロで発行する。自治会からの案内や暮らしに密着したニュース、郷土史に関する知識などを記事にし、住民に届け続けている。(那谷享平)

■正確に、楽しいことを伝えたい

 「長きにわたって引き継がれてきた歴史の重みを感じながら、編集に当たっています」。2022年7月から担当する藤田淳(きよし)さん(62)は、600号にこう書いた。広報紙は「いわや編集部」の名称で、自治会の役員が発行してきた。