飼育について助言を受け、スズムシの幼虫を観察する参加者=加古川市加古川町篠原町
飼育について助言を受け、スズムシの幼虫を観察する参加者=加古川市加古川町篠原町

 スズムシの飼育希望者を対象にした「第49回神戸新聞鈴虫学校」が15日、JR加古川駅南のビル「カピル21」6階の加古川図書館イベントスペースで開かれた。親子連れら約150人が参加した。

 スズムシの飼育を始める人に幼虫の提供、既に育てている人には交配用の幼虫との交換を行う。1974年に「神戸新聞イイミミ鈴虫学校」が神戸市で始まり、兵庫県加古川市内では76年から続く夏の恒例行事となっている。

 相談コーナーも設けられ、学校長の増田忠司さん(87)=同市=が希望者から質問を募った。来年のふ化を目指して、参加者たちは熱心にメモを取り、エサや湿度管理などアドバイスに耳を傾けていた。

 生き物に興味を持ち始めたという女児(4)=同県高砂市=は父親と訪れ「まだ鳴き声も知らない。勉強しながら育てていきたいな」と声を弾ませていた。(児玉芙友)