日本原燃は7日、青森県六ケ所村のウラン濃縮工場に、原発の燃料に加工する原料ウランを運び入れた。国内の電力会社がカナダの資源会社から購入して原燃に加工を委託した六フッ化ウランで、搬入は2014年7月以来。各地の原発再稼働の動きが背景にある。
原燃によると、電力各社の委託で海上輸送され、港からトラックで工場に運び入れた。10日までの4日間で最大計約625トンを搬入する予定。工場では遠心分離機で核分裂しやすいウランの濃度を高める。
原燃の西條政明濃縮事業部長は「原発再稼働でウランの需要が増えると見込まれる。安定的に製造し、生産量も増やしていきたい」と話した。