東京電力福島第1原発事故の水素爆発により多くのがれきが散乱している1号機原子炉建屋の最上階(5階)で、東電は使用済み核燃料プール周辺の調査を来年1月にも始める。プールに残る燃料を搬出するには事前のがれき撤去が必要。撤去用の重機を設置できるかどうか床面の状態を確認する。調査は同年4月までを予定し、床面に問題がなければ程なく、がれき撤去を始めるという。
最上階にはプールなどがあり、事故前は定期検査時に燃料交換が行われていた。プールには使用済みと未使用の核燃料が計392本残る。使用済み燃料は発熱し、強い放射線を出しており、プールの水が抜けるトラブルがあると危険なため、東電は、より安定的に保管できる敷地内の共用プールに392体全てを移す計画だ。しかし鉄骨や屋根などのがれきが燃料搬出の妨げになっている。
東電によると、今回の調査範囲は最上階の北側約360平方メートル。建屋の外側に設置した大型のクレーンでがれきを寄せて床面を露出させ、つり下げたカメラなどで損傷具合を観察する。
























