三重県四日市市で開かれたラムリサーチの新オフィス開所式=7月
 三重県四日市市で開かれたラムリサーチの新オフィス開所式=7月

 半導体需要の急増を追い風に一大産地の三重県で関連企業の拠点強化の動きが活発だ。半導体大手キオクシアホールディングス(HD)などが工場への設備投資を進める中、製造装置メーカーの新オフィス開設も相次ぐ。県は経済効果を期待するが、一段の集積に向けて人材確保が課題だ。

 キオクシアHDは、四日市工場に2022年に完成した新製造棟の空きスペースを活用し、生産能力強化を進める。製品を納める米半導体製造装置大手ラムリサーチはこのほど、四日市市に新オフィスを構えた。市内にあった2拠点を集約し、規模は国内最大級という。

 アオイ電子は、シャープから取得した三重県多気町の工場建屋を、半導体を最終製品として組み立てる「後工程」に活用する構え。27年度の本格稼働を目指す。オランダの半導体製造装置大手ASMLも25年、四日市市のオフィスを一新してスペースを広げた。

 県によると、半導体を含む電子部品・デバイス・電子回路の23年出荷額で三重は1兆7千億円超と全国首位。木曽三川により半導体製造に不可欠な水資源が豊富なのが強みだ。