【キーウ共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナの駐米大使人事が難航している。ロシアとの和平交渉を仲介するトランプ政権との橋渡しを担う重要なポストだが、外交方針が二転三転するトランプ大統領とのパイプ役に候補者が尻込みしているともささやかれる。不在が長引けば対米外交への影響は避けられない。

 ゼレンスキー大統領は3日、汚職疑惑が浮上していたステファニシナ前駐米大使を解任した。後任として英語が堪能なスビリデンコ前首相に打診したが、拒否され、人事は暗礁に乗り上げた。10日以上空席が続く。

 ゼレンスキー氏は駐米大使には首相、副首相または閣僚経験者が望ましいと話すが、予測不能なトランプ氏と関係を築くという難題にあえて取り組もうとする候補者は多くないとみられる。

 トランプ政権との間で主な懸案の一つが米国製防空システム「パトリオット」用の迎撃ミサイルのライセンス生産だ。トランプ氏は7月上旬、ゼレンスキー氏に容認すると伝えたが、同月下旬に一転して「同意していない」と述べた。