【ローマ共同】スイスとオーストリアに挟まれたリヒテンシュタインの公爵家は15日、国家元首となる公爵位の継承について、男子限定から性別を問わずに第1子優先とする公爵家の法改正を採択したと発表した。

 声明で「公爵家の長期的な方向性を確固たるものにする」と説明した。これにより欧州の世襲制の立憲君主国では全て、女性にも継承権が認められることになる。

 リヒテンシュタインの現在の元首はハンス・アダム2世公だが、2004年にアロイス皇太子に実権を委譲した。今回の改正はアロイス皇太子夫妻の子どもたちから今後生まれる子孫に適用するとしている。

 アロイス皇太子は「この改正により、公国と公爵家が、その責務を担う準備が最も整った人物に率いられるようにしたい」と表明した。

 欧州の立憲君主国では、王位などの継承をかつては男子に「限定」または「優先」するとしてきたが、男女平等や安定的な王位継承という観点から、性別を問わず第1子が継ぐ「長子優先」への転換が進んでいる。