フーシ派指導者を支持するデモ=7月、イエメン・サヌア(ゲッティ=共同)
 フーシ派指導者を支持するデモ=7月、イエメン・サヌア(ゲッティ=共同)

 【カイロ共同】中東メディアは10日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海に面する港湾都市、南西部モカを掌握したと報じた。モカはエネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡に代わる原油の輸送路であるバベルマンデブ海峡に近い。モカを足場に攻勢を強めれば海上輸送への影響が拡大する可能性がある。中東情勢の緊張を受け原油価格は急騰し、約3カ月半ぶりの高値水準となった。

 フーシ派の報道官は10日、紅海やバベルマンデブ海峡での船舶航行に関し「安全は維持されており、国際社会が懸念する必要はない」とX(旧ツイッター)に投稿した。一方、対立するサウジアラビアの船舶を念頭に「特定の標的への作戦は実施中だ」と警告した。

 ニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場で10日朝、指標の米国産標準油種(WTI)の10月渡しが一時1バレル=100ドル台まで高騰した。封鎖状態にあるホルムズ海峡の開放を巡る米国とイランの交渉が膠着する中、バベルマンデブ海峡はサウジ産原油を輸送する代替路として重要性が高まっている。