公立小体育館への冷房設置工事について知らせる標識=熊本県宇城市
 公立小体育館への冷房設置工事について知らせる標識=熊本県宇城市

 災害時の避難所指定を受けている公立小中学校について、文部科学省のデータを分析すると、5月時点で全国の少なくとも897市町村の体育館や武道場の冷房設置率が0%だったことが22日、分かった。暑さの厳しい中国、九州・沖縄でも設置率ゼロの市町村が多かった。費用負担の重さや資材高騰が影響しているとみられる。ただ、東京など財源の豊かな地域では100%の自治体も目立つ。政府は2031年度までに全国で100%に改善する方針。財政力の格差是正が課題となりそうだ。

 学校施設の冷房に関する文科省のデータを共同通信が分析。

 設置率ゼロの897市町村のうち、冷房未設置の体育館、武道場が最も多かったのは北九州市(251棟)だった。次いで広島市(188棟)、熊本市(162棟)の順。岡山市(159棟)、鹿児島市(113棟)、松山市(107棟)と続いた。

 自治体ごとに設置率が大きく異なる点について文科省の担当者は「優先順位の付け方の差だ。校舎の修繕など他に優先すべき事業があるのだろう」と理解を示す一方、災害に備え、早期整備が必要とした。