東大寺(奈良市)の講堂跡の発掘調査で、東側の廊下部分の礎石が新たに出土し、調査団が1日、推定約9メートルの幅がある巨大廊下だったとの分析結果を発表した。1508年の火災で講堂と共に焼失した廊下は、東大寺の設計図とされる正倉院宝物「殿堂平面図」に描かれており、調査で規模が確認された形となる。

 僧侶が教義などを学んだ講堂は大仏殿の北側にあり、規模が今回判明した「東軒廊」は、僧侶が暮らす「僧坊」につながる廊下だったとされる。

 東大寺、奈良文化財研究所、奈良県立橿原考古学研究所でつくる調査団によると、今回出土した凝灰岩の礎石は廊下の北端部分とみられ、昨年見つかった南端部分の礎石と約9メートル離れていた。