姫路(ひめじ)市立水族館には大きなウミガメプールがあって3種類のウミガメが泳いでいる。アカウミガメ、アオウミガメとタイマイだ。タイマイのことをよく知らなかったので、担当(たんとう)の杉原直樹(すぎはらなおき)さんに聞いた。
「他のウミガメにくらべ顔がとがっています。甲(こう)らは黄色と茶色のきれいなまだらもようで、後ろ側のふちがギザギザです」。サンゴ礁(しょう)のある南の海にいて、サンゴのすきまにいるカイメンという生きものなどを食べる。顔がとがっているのはそのためだ。
プールの後ろの方は砂浜(すなはま)になっている。「今年はここでアカウミガメが6年ぶりに産卵(さんらん)して、子ガメが誕生(たんじょう)しました」。その子ガメたちが小さな水槽(すいそう)で泳いでいた。
「カメは長生きするというイメージがありますが、58年前に開館してからずっと飼育(しいく)しているアオウミガメがいます。タイマイの飼育年数も50年近く。日本の水族館動物園で飼育している中で、最長になりました」