8月も半ばとなりました。夏休みの学習はうまく進んでいますか?間もなく始まる2学期は志望校への第一関門と言っても過言ではありません。なぜなら、内申点(調査書)の成績が決まる大切な学期だからです。また推薦入試や特色選抜の受験校を決めるタイミングでもあります。そんな2学期に向けて、第一志望をつかみ取るために、いくつか確認をしておきたいポイントを見ていきましょう。

 

◆ポイント1/実力問題に注意

 2学期は実力テストが数回実施されます。出題範囲は、それまでに学習した内容全体です。中学1年生や2年生の学習内容も含まれるため、定期テストのように数日前から集中的に勉強するだけでは十分な結果を出すのは難しいでしょう。

 まだ残されている夏休みの時間を活用して、これまでの学習内容をしっかり復習しておくことが大切です。

 また、実力問題は実力テストだけに出題されるわけではありません。多くの学校では、定期テストにも「これまでの復習」といった形で実力問題が出題されます。範囲表にそのような記載があれば、注意が必要です。

 こうしたテストの結果は、いずれも内申点につながります。日頃から計画的に復習を進め、これまでより少し難しい問題にも対応できる力を身につけておきましょう。

◆ポイント2/2学期、3学期の学習内容は入試でも出題

 それでは2学期はこれまでの復習をしっかりやっておけばよいのかというと、そういうわけにはいきません。2学期に新たに学習する内容はすべて入試に直結するからです。

 さらに、受験が近づくにつれて、新しく学習した内容を後からじっくり復習する時間は少なくなっていきます。これまで以上に学校の授業を大切にし、帰宅後はできるだけその日のうちに復習して、学習内容を定着させることが重要です。

 これからは、「実力問題に備えて過去の内容を復習する時間」と、「今学校で習っている内容を身につける時間」の両方を、毎日の学習計画の中に組み込んでいく必要があります。

 

◆ポイント3/推薦入試・特色選抜は志望動機をしっかり

 推薦入試や特色選抜の受験校は12月の三者面談で決定しますが、受験を考えている人は早めに志望動機を整理しておきましょう。

 「なぜその高校や学科を志望するのか」「その志望達成のためにどんな努力をしてきたのか」「高校卒業後の展望」などです。

 特に推薦入試は、中学校長の推薦を受けて出願します。秋以降に志願理由書を提出し、校内で推薦者の検討が行われるため、担任の先生としっかりコミュニケーションを取っておくことも大切です。

 何より注意してほしいのは、「早く合格を決めたいから」という理由だけで推薦入試を選ばないことです。そのような気持ちは、志願理由書や面接、小論文の中で伝わってしまいます。

 推薦入試や特色選抜を検討している場合は、遅くとも9月中には親子でじっくり話し合い、本人の思いを整理しておきましょう。

◆ポイント4/受験の合否結果が人生のすべてではない

 受験が近づくにつれて、ご家庭でも緊張感が高まってくると思います。そんな時に、保護者の皆さんにぜひ覚えておいていただきたいことがあります。それは、高校入試の合否だけで、お子さまの将来の幸せが決まるわけではないということです。

 もし不合格になれば、その瞬間はとてもつらいでしょう。しかし、その経験を乗り越え、大学入試で第一志望に合格した先輩もたくさんいます。一方で、高校入試には合格したものの、その後の目標を見失ってしまった生徒もいます。

 これは私自身の考えですが、受験の結果以上に大切なのは、「自分が行きたい高校を見つけ、その目標に向かって全力で努力したかどうか」ではないでしょうか。たとえ結果が思い通りにならなかったとしても、その過程で得た経験は必ず次の挑戦に生きてきます。

これからの社会は、今まで以上に変化が激しく、新しいことへ挑戦する力が求められます。その中で最も大切なのは、「自分で決めた目標に向かって、最後まで挑戦し続ける力」だと私は思います。合否ももちろん大切ですが、それ以上に、志望校に向かって努力するお子さまの意欲を大切にしていただきたいと思います。

 2学期は、学校行事も多く、まだまだ暑い日が続きます。勉強と行事の両立に疲れたり、思うように結果が出ず、くじけそうになったりすることもあるでしょう。

 そんな時、保護者の皆さんにできる一番のサポートは、健康を気遣い、笑顔で接し、必要な時に励ましてあげることだと思います。

 大きな目標に向かう道のりには、必ず困難があります。その困難を乗り越えた先にこそ、大きな成長があります。ぜひ、この2学期を実りあるものにし、第一志望に一歩ずつ近づいていってください。

<執筆者>株式会社創造学園常務取締役・手嶋孝紀
 兵庫県を中心に100教室以上を展開する株式会社創造学園の総合進学塾エディック・創造学園にて教室責任者、学区責任者、研修、教務など、あらゆる部署を歴任し、教育現場から経営まで幅広い経験を積む。現在は常務取締役として教務のみならず会社全体を統括しながらも、「教務のトップである限り現場を離れない」という信念を貫いている。どれほど多忙でも教壇に立ち、生徒と共に学ぶ姿勢を崩さない。その現場での気づきが、新しい教材や指導法の開発へとつながり、創造学園全体の教育力向上を牽引している。

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