40代でグレイヘアになることを選んだ/Silvaさん(@biro00004)提供
40代でグレイヘアになることを選んだ/Silvaさん(@biro00004)提供

「鏡の前で戦うの、もうやめた。」--そんな言葉とともに、白髪染めをやめてグレイヘアへ移行する40代女性の動画がInstagramに投稿され、共感の声が広がっています。投稿したのは、グレイヘアになってからの暮らしを発信しているSilva(シルバ)さん(@biro00004)。

動画では「白髪じゃなくてシルバーアクセサリー」「若作りより私らしさに全力投球」など、前向きで印象的な言葉を次々と語っています。その姿に「憧れます!」「どれもめっちゃ素敵」「私も白髪染めやめました」と、同世代の女性たちから多くのコメントが寄せられています。

Silvaさんが白髪染めをやめようと決意したのは40代のとき。「20代から白髪率が多かったせいで、月に4回は白髪染めをしていました。それもあり、頭皮がダメージを受けて、頭頂部の毛が薄くなってきたことがきっかけでした」と振り返ります。

年齢を重ねるごとに増えていく白髪。染めても数日で根元が気になる--そんな「終わりのないループ」に心身ともに疲れていたといいます。

白髪染めをしていた頃、鏡の前に立つたびに複雑な思いがあったそうです。

「鏡を見るのは自分を着飾ったり、メイクしたり、良く見せようとする時ですよね? そんな時に根元の白髪が目立っていて、『あれ?2日前に染めたのに』って思うんです。髪以外は整えても、“隠しきれない老い”がそこに見える。そのたびに『いつまでこの白髪染めループを続けるの?』と自分に問いかけていました。ずっと白髪と戦ってた自分が居たんです」

グレイヘアを選んだ当初、周囲の反応は決して肯定的なものばかりではありませんでした。

「夫は白髪を老いの象徴と見ていたので、理解できなかったようです。周囲からも『まだ若いのに何故?』『私には絶対無理!!まだ若くいたいから!』『勇気あるね?私は70過ぎてからでいっかな?』と、やんわり否定されることもありました」

それでもSilvaさんは、「白髪=老い」という固定観念を手放し、自分の選択を信じることにしたといいます。

グレイヘアにしてからは、メイクやファッションの楽しみが大きく広がったそうです。

「もともとシルバーアクセサリーが大好きで、“自分を着飾る武器”だと思っていました。グレイヘアもその延長で、アクセサリーの一部なんです。髪色が変わったことで、茶髪の頃には一切触れられなかった服を褒めてもらえたり、シンプルなワントーンコーデでも『お洒落!』って言われたりするようになりました」と笑顔で語ります。

「茶髪の頃はあまりメイクにこだわりがなく、20代でやっていたメイクをずっと引きずっていました。白髪を隠していたから周囲には『若く見える』と言われていたし、”これで良いよね?別に”といった感じで。でもグレイヘアにしてから、以前のメイクがまったく似合わなくなって、一から研究しました。トレンドを取り入れながら試行錯誤して、今は“自分らしさ”を楽しめています」

動画の中で綴っている「若作りより、私らしさに全力投球。」という言葉には、年齢に縛られない前向きな思いが込められているのだとか。

「グレイヘアに完全移行してからは、『なんでも出来るんじゃないだろうか?』と言う自信がつきまして(笑)。気になるもの・ことには一度触れてみる、という姿勢でいます」

そんな言葉通り、Silvaさんはとあるファッションショーにモデルとして出演。周りは10代~20代のプロのモデルさんばかりだったそうですが、堂々と振る舞えたことで自信に繋がったといいます。

「またひとつ、自分に自信が持てました!こういうことの積み重ねで、人はアップデートしていくんだと思います。『経験は力なり』です!」

動画の最後には、「ようこそ!大人のオシャレ反乱軍へ」という言葉が添えられています。これには、「『年齢』や『常識』に縛られた生き方を、今ここで終わらせよう!!“若さ”に価値を置く時代から、“個性”と“生き様”が輝く時代へ。私たちは、もう誰かの真似をする大人じゃない。ルールに従うより、自分のスタイルを創る。それが、大人のオシャレ反乱軍!!」という強いメッセージが込められているそう。

同世代の女性へ向けて、Silvaさんは力強く呼びかけます。

「白髪が気になり始めた方達は、『そんなことできる年齢じゃない』『恥ずかしい』など、何かをやってみたいと思っても『年齢』を理由にして一歩を踏み出せない人が多いんじゃないでしょうか? 実際、昔の私もそうでした。でも、年齢を重ねてきたからこその経験や知恵が役に立つことだってあるんです。もしかすると、自分が一歩踏み出した先でその界隈の“当たり前”を壊し、ひと風吹かせられるかもしれません。だから、私は『一度やってみる』という選択をしています。

大丈夫、あなたは自分の考えで自分の道を進んで良いんです!誰かのために自分を押し殺すのはやめましょう。きっと新しい世界が開けますよ!」