株式会社リクルート(東京都千代田)の美容に関する調査研究機関『ホットペッパービューティーアカデミー』は、このほど「白髪・グレイヘア」に関する意識調査を実施しました。同調査によると、昨今の物価高の影響で「自宅染め」の頻度が増加し、「サロン染め」との併用が増加していることがわかりました。
調査は、理美容室の利用頻度が3カ月に1回以上で、現在白髪があり白髪を気にしている、白髪染めをしている全国の20~69歳男女1031人を対象として、2025年7月にインターネットで実施されました。
調査の結果、「白髪染めを始めた平均年齢」は男性が40.3歳、女性が42.9歳となり、「白髪染めを続けたいと思う平均年齢」は男性が62.1歳、女性が69.6歳という結果になりました。
物価高による「白髪染めの頻度の変化」を見ると、理美容室での白髪染め(白髪染め用薬剤を使用)は「減った」(15.5%)が「増えた」(9.2%)を上回った一方、自宅で市販の白髪用ヘアカラーで白髪染めをする頻度は「増えた」(19.0%)が「減った」(11.1%)を上回りました。
そこで、理美容室での「白髪染め(白髪染め用薬剤を使用)」の1回あたりの平均金額を聞いたところ、女性は「6228円」で前年比514円増加した一方で、男性は「4096円」で前年比80円の微減となりました。
また、「サロンと自宅の白髪対策状況」については、「サロン染めのみ」(48.3%、前年比0.9pt増)、「自宅染めのみ」(25.2%、同2.2pt減)、「併用」(19.1%、同3.3pt増)となり、サロンと自宅の併用が増加していることがわかりました。
次に、「理美容室での白髪染めに求めること」を尋ねたところ、「きれいな仕上がり」(78.5%)、「染め残しがない」(64.6%)、「髪が傷みにくい」(59.0%)が上位に並びました。
一方、「自宅で白髪染めをする理由」としては、「気軽にできる」(44.1%)、「時間がかからない」(43.5%)、「コストパフォーマンスが良い」(42.5%)が上位に挙げられました。
白髪を完全に隠すのではなく、ハイトーンカラー等で周囲の毛を染めて白髪を自然になじませる「白髪ぼかし/白髪ぼかしハイライト」の認知率を調べたところ、男性が38.5%、女性が37.7%であるものの、「現在実施している」人は男性が7.0%、女性が5.3%にとどまりました。一方、「知っており、現在実施していないがやってみたい」は、男性で9.5%、女性で11.7%と実施者を上回っています。
女性の白髪染め1回あたりの平均金額を業態×メニュー別に見ると、「白髪染め(白髪染め用薬剤を使用)」は理美容室が「6228円」、カラー専門サロンでは「3336円」と比較的安価であるのに対して、理美容室での「ヘアカラー/おしゃれ染め(白髪も一緒に染める)」は「7835円」、「白髪ぼかし/白髪ぼかしハイライト」は「1万880円」と高く、特に「白髪ぼかし/白髪ぼかしハイライト」は他のメニューと比べて高単価であることがわかりました。

























