みなさんは、大阪でひとり暮らしを始めるなら、どの街を選びますか。株式会社エイブル総合研究所(東京都港区)がグループ会社である株式会社エイブルの成約データを用いて、2025年に大阪府内で社会人のひとり暮らし物件が実際に契約された駅をランキング化した結果、都心へのアクセスに優れた駅だけでなく、下町情緒や空港アクセスなど、個性の異なる街が上位に並びました。
調査は、1月~12月の期間に成約された大阪府内の1R、1K、1DK、1LDKのひとり暮らし物件を対象物件としています。
なお、家賃については、1Kの物件数が最も多いため、1Kの家賃金額によった中央値を掲載。家賃は管理費・共益費込みの中央値で算出。そのため、あくまで参考値となっています。
調査の結果、2025年に大阪府で「いちばん契約された街」の1位は、2024年に続いて「江坂(吹田市)」(家賃中央値7万7000円)でした。次いで、2位に「天神橋筋六丁目(北区)」(同7万円)、3位には「泉佐野(泉佐野市)」(同6万3000円)、4位には「新大阪(淀川区)」(同7万4000円)、5位に「弁天町(港区)」(同6万8000円)がランクインしました。
上位5駅の家賃中央値は6万3000円~7万7000円。都心に近い駅だけでなく、空港へのアクセスや街の個性を重視した選択も見られる結果となりました。
【1位:江坂】利便性と北摂ブランドを兼ね備えた安定の人気駅
江坂駅は大阪の主要な交通軸のひとつである大阪メトロ御堂筋線が通り、新大阪駅まで約4分、梅田駅まで約10分。本町やなんばへも乗り換えなしでアクセス可能。
駅周辺には飲食店や買い物施設が充実しており、日々の暮らしにも便利な環境が整っているほか、関西で人気の高い北摂エリアに位置することも、江坂が選ばれる理由のひとつです。
家賃中央値は7万7000円と、上位5駅のなかでは最も高いものの、交通利便性や街のイメージを重視する社会人から支持を集めています。
【2位:天神橋筋六丁目】日本一長い商店街を日常に。下町感と都会の便利さが魅力
通称「天六」と呼ばれるエリアで、2024年の3位から順位をひとつ上げました。街の大きな特徴は、日本一長い商店街として知られる天神橋筋商店街が暮らしの身近にあり、飲食店の多さや、梅田エリアにも近く、都会の利便性も兼ね備えているところです。
交通面では、大阪メトロ谷町線・堺筋線、阪急千里線の3路線が乗り入れており、谷町線を利用すれば、東梅田駅までわずか3分というアクセスのよさも魅力。20~30代の単身社会人から高い人気を集めているといい、街歩きや外食を楽しみながら、便利な都市生活を送りたい人にも注目されるエリアとなっています。
【3位:泉佐野】関西空港へのアクセスが強み。広さと家賃のバランスにも注目
大きな特徴は、関西国際空港へのアクセス拠点であること。南海電鉄の特急ラピートや空港急行が停車し、関西空港駅まで2駅・約9分、南海難波駅へも直通で約30分と、空港と大阪都心の双方にアクセスしやすい立地となっています。
空港勤務者を中心に安定した需要があるほか、上位5駅では家賃中央値が最も低い6万3000円で、平均30平米の広さを確保できる住みやすさも人気の理由として挙げられています。
【4位:新大阪】「働く街」から「住む街」へ。県外からの転入者にも支持
新幹線が発着するターミナル駅として知られる新大阪は、近年、都心への圧倒的なアクセスを背景に、暮らす場所としても存在感を高めつつあります。
大阪メトロ御堂筋線などが利用でき、梅田や本町といった主要エリアへの移動にも便利。特に県外からの転入者の割合が高く、土地勘や地域とのつながりよりも、交通利便性を重視する転勤者・移住者から支持を集めていることがうかがえました。
【5位:弁天町】万博をきっかけに注目度上昇。今後は定番人気になるか
大阪・関西万博を契機に注目度が高まったエリアのひとつ。大阪駅や本町へのアクセスにも優れており、日常の通勤・通学にも便利な立地です。今後は、万博をきっかけとした一時的な注目にとどまらず、暮らしの拠点として定番の人気エリアに定着するかが注目されます。
今回のランキングで興味深いのは、御堂筋線沿線のビジネスエリア、空港アクセス、下町商店街、ベイエリアなど、それぞれ異なる特徴を持つ駅が上位にランクインしていることです。
「人気の街だから住む」のではなく、「自分の暮らしに合うから選ぶ」…大阪のひとり暮らしでは、そんな住まい選びの多様化が進んでいるのかもしれません。
※本分析は同社の成約データをもとにしたものであり、市場全体の傾向を示すものではありません。























