日本語や英語の案内も(さくらんおさん提供)
日本語や英語の案内も(さくらんおさん提供)

韓国で2027年2月7日に施行されることが決まった「犬食禁止法」。これに伴い韓国の伝統食だった犬肉料理は同国内から姿を消すことになる。

そんな中、SNS上で大きな注目を集めているのは「来年2月から養犬場、犬肉提供が法律で禁止されます。無くなってしまう伝統食文化を経験しにいきました。東大門のタッカンマリ通り沿いにあります。あの有名なお店からすぐ近く 『ヒョンジェポシンタン』」と犬鍋を紹介するさくらんおさん(@NjRedJy5xZMSogt)の投稿。

さくらんおさんが訪れたのは東大門の犬鍋店「ヒョンジェポシンタン」。犬肉というと拒否感を持つ人がいるかもしれないが、野菜と共にグツグツと煮込まれた犬肉は見た目になんの違和感もない。一方、日本はどうかというと、「動物たちの江戸時代」(井奥成彦編著)によると、江戸時代の5代将軍綱吉により発令された「生類憐みの令」によって犬が食されなくなったとされている。

さくらんおさんに話を聞いた。

ーー今回、ヒョンジェポシンタンを訪れた経緯をお聞かせください。

さくらんお:日本では食すことがない韓国ならではの料理を食べてみたいと考え、ネットで調べた結果、犬鍋に辿りつきました。しかも来年2月から韓国では犬肉提供が法律上違反になるようで、余計に興味が湧きました。

ーー召し上がったご感想をあらためてお聞かせください。

さくらんお:お店へ足を運ぶ際、罪悪感からためらいもありました。しかし実際に食べてみると、臭みはなく、柔らかく、美味。牛肉を圧力鍋で煮込んだような赤身はホロホロ、皮部はトロトロでとてもおいしくてびっくりしました。犬肉と言われないとわからないほどです。

ーーオススメのメニューは?

さくらんお:お店ではポシンタン(トゥッペギ鍋)とチョンゴル(寄せ鍋)が提供されています。チョンゴルだと、赤身、皮部両方の肉がたっぷり入っていて、ガス火で加熱しながら食べれるので冷めません。犬肉を食べ終わった残りのスープも煮立たせ、最後にコンギッパ(ごはん)を入れて雑炊にして食べると、また旨いです。ポシンタンだと冷めてしまうので、私のおススメはチョンゴルです。韓国では一般的に鍋などを注文する際、2人前から注文しないといけませんが、ヒョンジェポシンタンは1人前でチョンゴルを注文できるのでいいですね。エゴマ粉を入れて雑炊にすると更においしいです。

なおこちらでは犬肉だけではなく、最初におかずとして犬ホルモンも提供されます。ツケダレは黄色いマスタードのものと、タッカンマリのツケダレと同じような赤いものがあります。

ーー伝統食の犬鍋が失われてしまうことへのご感想をお聞かせください。

さくらんお:「犬=ペット」、「犬を食す=虐待」というように、時代の変化と共に人々の感覚が変わるのは仕方がないと思っています。あたしも愛犬が自宅にいるので、日本でも韓国でも犬は食べるものではないと考える方が多いのだと思います。

ーーご投稿に対し大きな反響がありました。

さくらんお:自分では食べに行かないけど、犬を食べる食文化について興味がある方が多いのだと思いました。反響数が多くびっくりしましたが、批判などはあまりなくて安心しました。

  ◇  ◇

SNSユーザーたちから、
「かなり美味らしいけど食べた事はない。もはや韓国の方も敬遠する時代になってしまった…」
「父の日本人友達の中には、犬肉が好きな人が多かったのを思い出しますね。韓国に遊びに来て、試しに食べてみたら、その味にハマってしまって、韓国に来るとまず最初に犬肉屋さんに行くのが恒例でしたっけ。もうあれから20年以上経っちゃいましたね」(※韓国人のコメント)
「中国の南寧で犬鍋を食べました。あまりにも美味しくてご飯が進みました。犬肉には臭みがあると言われますが、下処理をきちんとしていたのか、全然違和感がありませんでした」
「俺も嫌々食わされた事あるけど美味いんよな…」
など数々のコメントが寄せられた今回の投稿。

読者のみなさんは消えゆく韓国の犬肉文化についてどう感じるだろうか。

(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)