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 神戸市の通水率が百%を前に足踏み状態を続けている。十八日現在、通水率は九八・八%。あと一・二%、約七千六百戸にこぎつけながら、倒壊家屋や地滑りによるがれきや道路崩壊に”行く手“をさえぎられている。大半が灘区、東灘区で、市水道局は「完全復旧は四月中旬にずれこみそう」という。

 神戸市内の水道は、北区は二月六日に、垂水、西区は二月二十七日に完全復旧。その後も順調に工事が進み、十八日までに、市内の通水対象戸数六十五万戸のうち六十四万二千四百戸に通水した。

 しかし、三月に入ってからの通水は一日あたり三百・五千六百と小幅にとどまっており、同月に入ってからの通水率は七・三ポイント上がっただけ。市街地六区で依然として水が送れないのは七千六百戸。うち、東灘、灘区が六千三百戸と八割以上を占めている。

 復旧の遅れの大きな要因は、公道上に崩れ落ちた家屋。市内で倒壊した家屋一万戸のうち、撤去されたのはわずかに約三千戸で、家屋が路地の奥にあるなど、作業が困難な家屋では、通水作業もがれき撤去作業待ちの状態になっている。

 また臨海部での地盤沈下による配水管の損傷や、高台で起きた地滑りによる道路崩壊もあって、通水を困難にしている。市は「未通水地域は狭まってはきたが、いずれも通水工事の前段の土木工事が難しい場所ばかり。復旧は四月中旬になりそう」と話している。

1995/3/19
 

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