世界で初めてのプラネタリウムがドイツで公開されてから、10月21日で100年になる。記念イベントが同日、明石市立天文科学館(同市人丸町)で開かれる。(領五菜月)
近代的な光学式プラネタリウムは1923年、ドイツのカールツァイス社で誕生し、今年が100年の節目に当たる。イベントは3部構成になっており、1部では、プラネタリウムの歴史や基本知識の説明、同館の紹介を行う。
2部では、100周年を一斉に祝おうと、この日イベントをする34カ所をビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を用いてつなぐ。各地のプラネタリウムがオンライン上でつながるのは初の試みだという。
日本最古の投影機がある大阪市立科学館(旧市立電気科学館)など各地の様子を伝える。ドイツとも中継をつなぎ、宇宙飛行士の山崎直子さんが講演する。また、世界初の投影機が保存されているドイツ博物館(ミュンヘン)から、現地の様子などをリポートする。
その後、初めてプラネタリウムに映し出された100年前の10月21日の星空を34カ所で同時に投影する。
3部では、投影した星空の見どころや豆知識などを天文科学館の学芸員ら7人がリレー形式で解説。バイオリンの生演奏も楽しめる。
井上毅館長は「プラネタリウムという特別な空間で、各地の人々とうれしさやお祝いの気持ちを共有できることが楽しみ」と話している。
午後6時半~8時半。参加費300円。定員250人で先着順。同館のホームページから申し込む。同館TEL078・919・5000
■前夜祭で20日午後6時からライブ配信
プラネタリウム100周年記念イベントの前夜祭として20日午後6時から、動画投稿サイト「ユーチューブ」の明石市立天文科学館公式チャンネルで、イベントを準備する様子などをライブ配信する。
プラネタリウム投影機が映し出す星空を100年前のものに設定する様子を中継する予定。また、全国のプラネタリウムやプラネタリウム豆知識、公募で集まったプラネタリウムの思い出話などを紹介する。