兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1)でコレクション展「阪神・淡路大震災30年 あれから30年-県美コレクションの半世紀」が開かれている。まだ被災の生々しさが残る絵画や、復興支援のためのポスター、さらに東日本大震災に着想を得た作品も展示。美術品の修復方法なども紹介する。4月6日まで。(津田和納)
■絵画やポスター、東日本から着想の彫刻も
入ってすぐ、神戸在住の日本画家、西田眞人が描いた「瓦礫(がれき)の街」(1996年)や、神戸を拠点にした画家、堀尾貞治のスケッチ「震災風景」(95年)、吉見敏治の「JR新長田駅前」(95年)などが並ぶ。震災当時の凄惨(せいさん)な情景と、それを描くことに葛藤しながら筆を走らせた作家のエネルギーが伝わってくる。復興支援のため、横尾忠則らが描いたポスターの原画も展示されている。