ユネスコ無形文化遺産の登録決定を受け、喜びを語る小西酒造の小西新右衛門社長(左)ら=5日午前、東京都港区
ユネスコ無形文化遺産の登録決定を受け、喜びを語る小西酒造の小西新右衛門社長(左)ら=5日午前、東京都港区

 日本酒などの「伝統的酒造り」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されたのを受け、全国の酒類メーカーでつくる日本酒造組合中央会などが5日、東京都内で会見を開いた。登録に向けて活動してきた「日本の伝統的なこうじ菌を使った酒造り技術の保存会」会長を務める小西酒造(伊丹市)の小西新右衛門社長(72)は「世界に認められてうれしい」と喜びを語った。

 登録決定は午前3時40分ごろ。関係者ら13人は現地の中継映像を見ながら、都内で祝杯を挙げた。「勝利の美酒。これほどおいしいお酒はなかった」。小西社長は悲願達成に目を細めた。