指さし確認をするJR西日本の車掌、渡辺美公子さん。明石車掌区では1割もいない「指導車掌」に最も短い年数で就いたという=JR西明石駅
指さし確認をするJR西日本の車掌、渡辺美公子さん。明石車掌区では1割もいない「指導車掌」に最も短い年数で就いたという=JR西明石駅

 阪神・淡路大震災が発生した1995年1月17日に生まれたJR西日本の社員がいる。明石車掌区で車掌を務める渡辺美公子(みくこ)さん(29)。震災で大きな被害を受けたJR神戸線などで乗務する。「失われた命と生まれた命がある、ということを忘れちゃいけない」。両親にそう教えられ、育ってきた。震災30年を前に、「想定外の災害が起きてもお客さまの安全を確保できるよう、責任感を持って仕事に取り組みたい」と気を引き締める。(大島光貴)