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 人員基準を満たしていないにもかかわらず障害児通所給付費を不正に請求したとして、兵庫県西宮市は7日、市内の3支援事業所に計約5830万円の返還を求めたと発表した。

 「ティピ」(同市甲子園一番町)▽「カチーナ」(同市花園町)▽「フロッグ」(同市津門大箇町)-の3事業所で、いずれも株式会社「ウィング」(同市本町)が運営している。

 市法人指導課によると、匿名の通報を受けて昨年6月から監査を実施。3事業所は2022年4月~24年5月、常勤の児童指導員や児童発達支援管理責任者の人員配置基準を満たしているように出勤簿を偽装して障害児通所給付費を不正に請求し、受け取ったという。

 不正請求額はティピが約794万円、カチーナが2612万円、フロッグが758万円。市はそれぞれ40%の加算金も請求した。

 市は今回、精査が終わったティピについて児童発達支援と放課後等デイサービス事業所の指定を取り消した。残る2事業者についても今後、処分を検討するという。(堀内達成)