AIを活用した特殊詐欺電話の判別実験の結果を説明する富士通の紺野剛史さん=尼崎市役所
AIを活用した特殊詐欺電話の判別実験の結果を説明する富士通の紺野剛史さん=尼崎市役所

 特殊詐欺の被害を防ぐため、尼崎市を舞台に共同研究に取り組む東洋大、富士通などの研究チームが最終報告をまとめた。これまで脈拍や呼吸のバイタルサインから「だまされる側」の心理状態の可視化を実現。昨秋には人工知能(AI)を使い、かかってきた電話が詐欺かどうかを判定する実証実験に臨み、およそ8割の精度で判別に成功したという。富士通は防犯機器の製品化に向けて検討を開始した。(金 旻革)