小野、加東、加西の3市が建設・運営に合意した広域ごみ処理施設について小野市の蓬萊務市長は27日、三木市が広域処理に加わると約100億円の経費削減効果があるとの試算を示した。人口減少が進む中、広域連携を有効に進めるべきだと持論を展開。単独処理を続ける方針の三木市に「市民にとって何が一番良いかを考えて」と参加を促し、同市議会での議論にも注目する意向を示した。(坂本 勝)
小野市の定例記者懇談会で明らかにした。発表によると、三木市の新ごみ処理施設は入札や完成が計画より遅れる見込み。物価高騰で建設費も基本計画の164億円から255億円に膨らむ見通しだとした。
広域処理を進める3市は8月以降、三木市の参加を促したが、施設計画のスケジュールが合わず、市内で積み上げてきた地元調整の議論を無視できないなどとして同市に再三、断られたという。小野市内で計画される広域ごみ処理施設は地元調整が終わっておらず、不確定要素があることも理由に挙げた。