樹齢40年以上のワイン用ブドウの畑を栽培放棄の危機から救いたいと、神戸市中央区で飲食店を営む宮本健司さん(52)が、北区の畑2・4ヘクタールを引き継ぎ、化学農薬や化学肥料などを極力使わない「ナチュラルワイン」のブドウ栽培に挑戦している。将来、近くにワイナリーを設置する計画で、25日までクラウドファンディング(CF)で支援を募っている。(増井哲夫)
建築家を目指していた20代の頃に渡仏。ナチュラルワインを小規模に醸造し、地域の食堂で地元住民が季節の農産物などと消費する生活に衝撃を受けた。帰国後、地元神戸でナチュラルワインを広めたいと飲食店「エノテカ・ベルベルバール」を開業。2019年から北区の農事組合法人「上大沢グレープ」で栽培の研修を受け始めた。