亡くなった人の財産などを受け継ぐ相続。時には遺産を巡って親族間で「争続」になることもある。神戸新聞はLINE(ライン)を通じてアンケートを実施し、回答を基に実例を取材した。今回は伯母の多額の遺産を巡り、疎遠だった親族との関係が悪化した人の話を紹介する。(斉藤正志)

■播磨地域の60代女性、親族のもくろみを感じ…

 播磨地域の60代女性は、2008年に伯母が亡くなった。

 伯母は子どもがおらず、夫を亡くしてから1人暮らしだった。

 しばらくして、長らく連絡をとっていなかった、いとこの男性から女性に電話があった。

 伯母の相続について、「亡くなるときにいろいろと世話になった人がいるので、その人にかなりの額を相続させたい」と言われた。

 伯母の最期の面倒を見た人物だと説明されたが、親族ではない。