播磨灘の春の風物詩、イカナゴのシンコ(稚魚)漁が、12日解禁された。昨年はわずか1日で操業を終え、今年は3日間での打ち切りが決定。ただ初日はまずまずの漁獲量で、姫路や西播磨の各漁港は水揚げ作業をする漁業者や取引する仲買人らで活気づいた。姫路市内の直売所でも、シンコを求める買い物客らが開店前から行列をつくった。(辰巳直之、藤本賢市)
■買い物客ら行列「これで天下一品のくぎ煮を作れる」
シンコ漁は、網を引く2隻と港へ届ける運搬船1隻の計3隻一組で行う。姫路・西播エリアでは相生や室津(たつの市)、坊勢島、家島(ともに姫路市)の各漁港から出漁した。