近代登山発祥の地とされる神戸。知名度のある六甲山系の北西に位置し、知る人ぞ知る丹生山系の登山道について、「突然ゲートで道がふさがれてしまい、ハイカーが通行できずに困っている」との声が、神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」に寄せられた。かつて開かれていた縦走大会のコースの一部で、その後も地元の登山者から親しまれてきたという。一体何があったのか。(谷川直生)
神戸市北区と三木市にまたがる丹生山系は、丹生山(標高515メートル)や帝釈山(同586メートル)、最高峰の稚子ケ墓山(同596メートル)などからなり、東西約14キロに400~500メートル級の山が連なる。六甲山系と比べ標高が低くなだらかで、手付かずの自然も多い。源平合戦や羽柴秀吉の三木攻めなど歴史の舞台も点在する。

























