6月1日にオープンする神戸市須磨区の新水族館「神戸須磨シーワールド」で30日、市民向け内覧会が開かれた。西日本で唯一となるシャチのショーをはじめ、計560種、約1万9千点の生き物を最新の手法で展示。年間200万人の入館者を目指す。新水族館の開業により、市が民間資本を活用した海浜公園一帯の再整備事業も完了する。
内覧会に参加したのは、657倍という当選倍率を突破した市民約500人。シャチのダイナミックなジャンプに大きな歓声を上げ、瀬戸内海など多様な自然を水槽で再現した施設「アクアライブ」も満喫した。
アクリル越しにシャチが見えるレストランでは、関係者を前にシンガー・ソングライターmilet(ミレイ)さんが公式ソング「Bluer」を披露した。
来館は当面、事前予約を推奨する。料金は夏休みやお盆などシーズンに応じて変動。開館時は通常料金が適用され、大人(高校生以上)3100円▽小人(小中学生)1800円▽幼児(4~6歳)1800円▽3歳以下は無料▽シニア(65歳以上)2500円。
東に隣接する「神戸須磨シーワールドホテル」も1日に同時開業する。全客室(80室)から瀬戸内海を望むことができる。
シーワールドは、海浜公園の再整備を担う企業グループが旧市立須磨海浜水族園の跡地に建設した。代表でサンケイビル(東京)の飯島一暢社長は会見で「長く市民に愛された施設を進化させ、地元の貴重な生態系や躍動する海洋生物の姿を見ていただきたい」と呼びかけた。(井沢泰斗)