神戸市の六甲山上を現代アートで彩る芸術祭「神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond(ビヨンド)」が24日に開幕する。15回目の今年は、六甲山の自然をより一層引き立てる作品を意識。国内外で活躍する作家ら61組の約60点を山上施設に点在させる。
六甲山観光と阪神電気鉄道の主催。テーマの「新しい視界」は、山を登り森を抜けると新しい景色に出合える六甲山の自然に着想を得て、観客の視界を広げるような現代アートを集めた。
ROKKO森の音ミュージアムには、いくらまりえさん=東京都=の「おいで おいで」を展示。風になびく布に絵を描いた。目に見えない風の動きを可視化しようと挑戦した作品だ。
六甲高山植物園の野村由香さん=京都府=の「足もとの惑星」は、木材や布でできたオブジェに縄とひもを巻き付け、さらに六甲山の土と粘土をかぶせ、自然と同化させた。野村さんは「土が落ちたり草が生えたり、会期中の変化を楽しみたい」と話した。
11月24日まで。鑑賞パスポートは、当日販売中学生以上3千円など。神戸六甲ミーツ・アート事務局TEL078・891・0048(安藤真子)