祖父の銘板を取り付けたとみさわかよのさん=14日午後、神戸市中央区加納町6、東遊園地(撮影・笠原次郎)
祖父の銘板を取り付けたとみさわかよのさん=14日午後、神戸市中央区加納町6、東遊園地(撮影・笠原次郎)

 神戸・東遊園地の「慰霊と復興のモニュメント」で14日に開かれた阪神・淡路大震災犠牲者らの銘板追加式典。「また来るね」「どうか見守って」。冬らしい寒空の下、遺族らはそれぞれの大事な人の記憶をたどり、かつてのぬくもりを思い返した。

 震災直後から神戸の街並みを描き続けてきた剪画作家、とみさわかよのさん=神戸市中央区=は震災の約1年後に亡くなった祖父、多田英次さん=当時(87)=の銘板を取り付けた。

 「やっと神戸に帰ってこられたよ」。そう心の中で語りかけると、「そうか」と返してくれた気がした。銘板をなでると、自分が思っていた以上にほっとした。