企画展「30年目のわたしたち」に出展する(左から)田村友一郎氏、森山未來氏、梅田哲也氏、やなぎみわ氏、米田知子氏、束芋氏=20日午後、神戸市中央区脇浜海岸通1(撮影・大田将之)
企画展「30年目のわたしたち」に出展する(左から)田村友一郎氏、森山未來氏、梅田哲也氏、やなぎみわ氏、米田知子氏、束芋氏=20日午後、神戸市中央区脇浜海岸通1(撮影・大田将之)

 阪神・淡路大震災からの30年を可視化しようという企画展「1995⇄2025 30年目のわたしたち」(神戸新聞社など主催)が21日、兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1)で開幕する。内覧会が20日に開かれた。

 被災体験や出身を問わず、世界で活躍する現代美術作家らに出展を依頼。國府理氏(故人)、束芋氏、田村友一郎氏、森山未來氏と梅田哲也氏、やなぎみわ氏、米田知子氏の6組7人が集まった。

 土地や歴史にまつわる事象を表す田村氏のインスタレーション「高波」は、マイクロソフト社のウィンドウズ95が発売され、オリックス・ブルーウェーブがリーグ初優勝した95年当時の新聞を展示。能舞台を思わせる空間を通り、鑑賞者を30年前へといざなう仕掛けとなっている。

 写真家の米田氏(同県明石市出身)は、震災から3カ月後の町並みを撮った白黒写真から、今回のために撮り下ろした95年1月17日生まれの男女4人のポートレートまで、時系列で展示する。

 来年3月9日まで。午前10時~午後6時。一般1600円など。月曜日と年末年始は休館。1月13日と2月24日は開館し、翌日休館。同館TEL078・262・1011

(津田和納)