いじめ重大事態の件数(2023年度)
いじめ重大事態の件数(2023年度)

 いじめによって心身への被害や長期欠席などが生じる「重大事態」の認知件数が2023年度、全国の小中高校で過去最多の1306件に上った。兵庫県内は2番目に多い135件で、県内市町の半数に当たる21市町で確認。県教育委員会は現場がいじめを見逃さなかった結果とする一方、専門家は「市町によっていじめの捉え方にまだ差がある」と課題を指摘する。

 文部科学省によると、23年度の県内の私立公立学校でのいじめ認知件数は計3万4078件で、うち重大事態は135件。ともに過去最多を更新し、重大事態は東京都の159件に次いで多かった。千人当たりの発生件数も鳥取県に次ぐ2番目だった。