見頃を迎え境内を覆い尽くす桜=9日午前、丹波市山南町谷川、常勝寺
見頃を迎え境内を覆い尽くす桜=9日午前、丹波市山南町谷川、常勝寺

 桜の幕切れ。薄紅一色に染まった境内はまるで歌舞伎のひのき舞台。深紅の仁王門が「見得」を切る。

 丹波市山南町谷川にある古刹・常勝寺。元々は山号に「竹林山」とあるように周辺は竹が茂っていたが、1960年代に桜が植樹され今ある姿になったという。

 ソメイヨシノが満開を迎え、ヤマザクラが七分咲きと後を追う。「今年は花の付きが特に良いように思う」と宮崎実順前住職(89)。終幕まであとわずか。風に吹かれたり、雨に散らされたりしても足元の彩りを楽しめそうだ。拝観自由。開花状況は常勝寺のホームページで。同寺TEL0795・77・0074

(秋山亮太)