神戸市北区で２０１０年、高校２年の堤将太さん＝当時（１６）＝が刺殺された事件で、殺人罪に問われた当時１７歳の男（３２）の弁護側は、懲役１８年の一審判決を支持した大阪高裁判決を不服として、最高裁に上告した。上告は６月３０日付。
二審判決などによると、男は１０年１０月４日深夜、神戸市北区筑紫が丘４の路上で、折り畳み式ナイフ（刃渡り約８センチ）で堤さんの頭や首などを複数回突き刺して殺害した。高裁判決では、精神状態が凶行に結び付いたという弁護側の主張を「著しい論理の飛躍がある」と退けていた。
堤さんの父敏さん（６６）は「高裁判決は理にかなった内容で、被告側の上告にはあきれて何も言えない」と話した。
