神戸地裁=神戸市中央区橘通2
神戸地裁=神戸市中央区橘通2

 覚醒剤を使用したとして逮捕、起訴され、後に無罪となった50代女性が、兵庫県警の違法捜査により精神的苦痛を被ったなどとして、県に約2100万円の損害賠償を求めた民事訴訟の判決が15日、神戸地裁であり、島戸真裁判長は請求を棄却した。

 2023年5月に確定した地裁の刑事判決では、警察官による令状なしでのラブホテル客室への立ち入りや、強制採尿の手続きなどで違法性を認め、女性に無罪を言い渡した。

 15日の民事判決は、無令状での客室立ち入りは違法と評価する余地があるとしつつ、女性が止めた車のナンバープレートが偽造されていた▽女性に薬物犯罪歴があった-ことなどから、警察官が犯罪を疑うことには合理性があり、「注意義務を尽くすことなく漫然と立ち入ったとまでは認められない」と指摘。その後の強制採尿手続きも「国家賠償法上、違法ということもできない」と結論付けた。