昨年、陸上の高校長距離界を沸かせたホープが6月の日本選手権男子5000メートルで28位に終わった。須磨学園高で日本高校歴代2位の13分28秒78をマークし、今年1月の箱根駅伝の覇者、青学大に進学した折田壮太。「悔しいという言葉さえも使わせてくれない。何もかもが足りなかった」。惨敗に打ちひしがれた。
タイムは14分15秒00。1周目から高速ペースとなり、2000メートルで限界が来た。「できて当たり前のレベルがすごく高く、4000メートルからが勝負の選手たちばかりだった」。先を行くランナーたちの背中を見送るしかない。1年前には考えられない光景だった。