0-11の大敗も、歴史的な一歩を踏んだ。サッカーの兵庫県高校選手権を兼ねた第103回全国高校選手権県予選で、特別支援学校の合同チームが史上初めて出場。軽度の知的障害がある選手らが、格上を相手に80分間死力を尽くした。
1月の第9回全国知的障害特別支援学校高等部選手権「もうひとつの高校選手権」で、県立高等特別支援学校(三田市)が3位と躍進。その後、同校の宮崎龍矢教諭(42)らが「生徒に新たな挑戦をしてもらいたい」と考え、ほかに知的障害者の上位リーグで実績のある西神戸高等特別支援学校(神戸市西区)、いなみ野特別支援学校(稲美町)と組み、この大会への出場を模索した。6月、県高体連サッカー部への加盟が実現して道は開けた。